FC2ブログ
本日の日経新聞朝刊の記事です。

6月21日朝刊最終、文化面
紹介されているのは今治の名士、八木亀三郎さん、記事を寄稿されたのは、内航船の船員経験のある地域史研究家、大成経凡さんです。

「人情の蟹工船 豊かさ運ぶ」

蟹工船と聞いて反射的に浮かぶ映像が、昔の映画を知らないたぐの中では、松田龍平くんの出ているバージョンの「蟹工船」です。ちらりとみた予告だけでもへっぴり腰たぐのノミの心臓では見れそうにないなというタイプのものでした。とにかくつらそうだなと感じました。そのイメージがあるからか、仕事として蟹工船はとてもきついとやはり思っていまして、それをこの度寄稿された大鳴さんも、冒頭の方で原作小説を取り上げ書かれていました。そこから続けて、「しかし、亀三郎の蟹漁業とは大きくイメージが異なる」とつないでいます。
八木亀三郎さんは船員を大切にした経営者だったそうです。
母船式蟹漁業という方法は半年ほど洋上で操業をするシステムで、労働環境が良いとはいえないのですが、そんな中でも、漁師さんは村ごと雇入れて、これによって人間関係を円滑にしたり、船員さんたちの待遇も考えられていて、後の再就職の世話などもされたそうです。
大成さんはあの小説の蟹工船の劣悪な環境は、この八木さんの会社の成功に影響を受け参入してきた他業者のなかに、ずさんな運営をしたものがいたのではと書かれていました。なるほど、なるほど。
蟹漁業が下火になり、八木さんの事業は漁業からほかへ移っていきます。現在の四国ガスの初代社長は彼なのだそうです。そして今治商業銀行、現在の伊予銀行の経営が傾いたときは私財を投げうって救済したそうです。
ええひとじゃ。

古来より海上交通の要所であり、塩田などでも賑わい、今は造船の街としても名高い今治の明治から昭和を支えた実業家のヤギさん八木さんのお話、興味深いです。

なにより蟹工船もイメージがこの記事だけでも格段によくなって、読む機会に恵まれてよかったです。






スポンサーサイト
Secret

TrackBackURL
→https://yamayama0124.blog.fc2.com/tb.php/2639-4e702c7b